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2007年9月13日 (木)

マイルス・デイビス一家のメンバー

19_9_13_3マイルスデイビスのバンドのメンバーはその時代時代でトップクラスのジャズ奏者が、どのバンド以上にマイルスのバンドには存在しました

いろんなミュージシャンがマイルスのバンドにいましたが、どのプレーヤーがベストだとは絶対に言えませんが、自分の尊敬する中山泰樹先生が「マイルス・デイヴィス 完全入門」であえて決めています

中山先生の決められたミュージシャンが自分もベストだと思います

結論を最初に書くと1973~1975年バンドのメンバーに尽きるという事
マイルスのサイドメンとしてマイルスのサウンドを構成したメンバーで唯一の存在となるミュージシャンを選んでいます

エレクトリックマイルスの好きな自分も同じメンバーを選んでしまいます

だったらこんな事をブログで書く事もないけれど、でも書かずにおれないし書いておきたい

最初はドラマー!!
もうアル・フォスターしかいません
ターンアラウンドフレーズで始まるマイルスバンドの出だしを決めるドラマーは彼しかいません、シンバルやハイハットの叩きで全員集合の合図で決めるドラマー!!
フォスターはデジョネットの暑苦しさは無いし、トニーのようにマイルス無視をする事もありません
品の良いドラミングはトニーと双璧です
ターンアラウンドのバシャバシャのドラミングにすっかり参ってる自分は彼以外のドラマーは考えられません
でも彼をハイハットだけのドラマーだと思ったらとんでもない間違いです
小倉での最後のアルフォスターの聴衆との掛け合いを聴いたら、バスの上手い最高のドラマーだと認識するでしょう
小倉のドラミングでも品の良いサウンドを叩いてる彼は最高のドラマーです

ではギターはとなると、これも中山先生の選んでいる二人になります
レジー・ルーカス!!
ターンアラウンドフレーズでフォスターの後のギターの刻みは、パンゲアよりダークメイガスでなんとも強烈なキャンキャンで刻みだけで痺れさすエレキギターは彼独特の世界!!
フォスターとルーカスのコンビのターンアラウンドでマイルスの最高の世界が築き上げられます
1975年のアナザーユニティの出だしのプレリュードでもフォスターとルーカスの凄みが感じられます
そしてアナザーユニティの二部のターンアラウンドでもフォスターの刻みは出だしで決めるターンアラウンドとは違って、違うメロディで刻みを入れてライブを構成する曲のひとつとしてのターンアラウンドの違った世界を見せてくれます

そしてメロディを奏でるもう一人のエレキギターリスト!!
忘れてはならない、いや絶対に忘れられない、あの逝ってしまったスタイルのピート・コージー!!
彼のギターはマイルスのペットのような音でギターかペットか最初は直ぐに判別できないほどでした
1973年のベルリンでの強烈な演奏!!
1975年のトラバドールでの完全に一人世界での逝ってしまって、マイルス無視のギター!!
この二人しかマイルス一家のギターメンバーは如何に曲名になったジョン・マクラフリンでも勝てません

キーボードは・・・・
中山先生はやはりマイルスバンドンのサイドメンとしてマイルスとの相性抜群のキーボード奏者にマイルス・デイビスをあげています
これも同感です
キースのオルガンの凄さは確かに曲を方向転換したり、展開を掘り下げたり抜群で、フィルモアのチック・コリアのモワ~ンとした怪しげな雰囲気のエレピと双璧です
キースは1971年バンドとして保存しておきましょう
チック・コリアがマイルスバンドを辞めないで、ずっと在籍してくれていたらマイルスはオルガンを演奏しなかったと思うのですが・・・・

サックス!!
サックスに関しては自分の知識の少なさとエレクトリックマイルスバンドの中でのメロディメーカーとしデイブ・リーブマンを中山先生の選ばれたのに同意です
でもキャノンボール・アダレイが名目上のリーダーになってサイドメンに徹しているサムシングエルスの枯葉を聴くと捨てがたいし・・・
トレーンはだめですよ

ベースはアナザーユニティでのマイシャでダンダッ~ダンと強烈にかましたマイケル・ヘンダーソンを中山先生同様に選びます

パーカッション!!
曲名のエムトゥーメしかいません
カモン!!マイルス  カモン!!マイルスと連呼して・・・
小倉でのコンガだけで聴衆と掛け合うエムトゥーメ!!
アイアートがフィルモアで素敵なボーカルを楽器のように披露してくれてもマイルスお気に入りのエムトゥーメが最高です

こうしてメンバーの事を書いてると如何に自分が1973年~1975年のマイルスバンドが好きで、中山泰樹の影響を受けているかが自分ながらしっかり認識してしまいます

ジャズの範疇を超えたこのメンバー以外にマイルスバンドを構成できないと思います

このバンドを知らなかったら生涯の不覚でしょうね

完璧に自分はマイルスに嵌っている!!

参考文献 
中山泰樹 マイルス・デイヴィス 完全入門
中山泰樹 マイルスを聴け! Ver.6

以前のブログに書いていたのをサイド掲載しました

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コメント

マサヒさん、私はどうしてもベストと言うと月並みですが「Kind of Blue」になってしまいます。これが「モード」手法の完成という名盤等という事を抜きにして「So What」で頭を殴りつけられ「All Blues」で撃沈です。その中でキッチリとタイムを刻むジミーコブのドラミング!チェンバースのベースに答えるホーンセクション。何度聞いてもゾクゾクします。そうなんです、私の中でのナンバーワンドラマーは「ジミーコブ」なんです。未だに「So What」の出だしではチェンバースのベースに合わせて「それがどうしたよ、So What」って歌ってしまうのです。

投稿: Y.Y | 2007年9月15日 (土) 09時22分

Y.Yさん
自分もマイルスの最高傑作はkind of blueだと思います
あのメンバーで特にビル・エバンスがいるのが、よくぞいてくれたと感謝しています
怠さを感じるような音楽ですが聞き込むととんでもないパワーを持ったアルバムだと思います
ブログではエレクトロマイルスを書いていますがウォーキンからのマイルスファンでアコースティックの特にトレーンがいた頃のマイルスも好きです
ショーターが入ってからのマイルスも好きでマイルスならどの時代のマイルスも好きです

kind of blue 本当に素晴らしいですね

投稿: マサヒ | 2007年9月15日 (土) 10時26分

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