The night before Agharta/Pangea
マイルスバンドと言って1975年のエレクトリックバンドの時代の個人技の凄さを堪能するCDはこれしか有りません
題名の通り大阪フェスティバルホールでもアガパンの前日の小倉市民会館での演奏です
マイルスバンドの頂点は1975年の日本での演奏と思っている自分の中でも小倉の演奏はバンドの凄さを味わえると思います
アガパンはやっぱりティオ・マセロが駆けつけただけあってレコーディングを前提にした演奏でハプニングはありません
ハプニングがあるのはアナザーユニティと小倉のでのこの演奏です
アナザーユニティのハプニングはマイルスとアルの企みのような気がしますが・・・(笑)
小倉の演奏は圧倒的に2枚目のCDが熱いです
ライトオフから始まりますがフォァ・ディブのバラードの凄さはフォァ・ディブのベストでは無いでしょうか
これで聴衆を泣かせておいてエムトーゥメから一気に熱いバンドの個人技の始まりです
そしてプレリュードと来たら拍手喝采しかないです(笑)
小倉のCDは不思議とレジー・ルーカスの音が鮮明でチョップを激しく斬りつけているルーカスの単調でいてグルービングの素晴らしい演奏で小倉の聴衆の熱い拍手を浴びています
小倉の人ってルーカスの凄さが分かるんですね
単調な刻みが音楽的なんです
その後はアルのバスドラとハイハットの凄さ!!
ハイハットだけで全員集合をかけるアルのマイルスバンドの出だしのいつもの凄さはCDでお馴染みですがアルの個人技のドラミングはブートでないと聴く事が出来ません
小倉の聴衆とアルのドラムの掛け合いは聴いていて涙が出ます マジで!!
小さな音量で「アル・フォスター!!」というかけ声が聞こえます
聴衆のかけ声とアルのドラムの掛け合いはレコーディングを前提にした演奏では絶対にあり得ませんしティオがハサミを入れてしまいます
エムトーゥメのエロッチックコンガも聴衆と掛け合います
コンガの刻んだ音が素晴らしい
レジー・ルーカス アル・フォスター エムトーゥメ!!!
マイルスは舞台から先にサヨナラしていますが残ったメンバーのサービスが小倉での贈り物です
変態コージも彩りを添える演奏で裏方に徹しています
ヘンダーソンも裏方に徹しています
やっぱり1975年のマイルスバンドはアルとルーカスの比重が凄く大きい
ハイハットと刻みのメロディを出さない演奏が実際はメロディを出している事を教えてくれる、ライブの素晴らしさ、聴取との一体感は小倉が一番
音はブートですがオーディエンスではなく公式盤に匹敵します
細かい演奏の中身は以前のブログの記事を近いうちに掲載予定(笑)
しっかし1975年のエレクトリックマイルスバンドに関しては何の文献も見ないでスラスラと良く書けるものだと自分ながら感心する
ジャズを聴く人でもこの演奏は異端でジャズと認めないのは当然ですね
五月蝿くってグチャグチャの音
だけどメロディアスなんだなぁ
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コメント
マサヒさん
このアルバムは名盤の誉れたかいですが、未購入です。アナザー・ユニティーで満足したからかな?中山康樹さんも絶賛されてましたがマサヒさんのブログを見て購入したい度MAXになりました。今度のお小遣いが入ったら購入するつもりですが新たな1975年バンドのお薦めアルバムありますか?あったらそっちに浮気しちゃうかも(〃_〃)
投稿: ウッチー | 2011年5月10日 (火) 00時30分
ウィチーさん
1975年バンドのブートはどれだけ持ってるか調べてみないと分かりません
それほど多くは持っていませんが・・・
1973年のロストバンドも良いでしょうね
キースがいた時代も良かったですね
ワィ島のDVDはお持ちですか??
キースとチックのにらみ合いの凄さが良いです
映像で見るメンバーのカッコいいことったらないですよ
投稿: マサヒ | 2011年5月10日 (火) 19時52分