河渡宿から関ヶ原まで歩いて ３

呂久の町は近くに住んでいても初めて通ります
子供の頃に親に連れられて神戸の親戚に行くのに通っているはずですが記憶に全く無いが「呂久の渡し」がなぜか鮮明に記憶しています
もちろん「呂久の渡し」が大正に無くなっているから実際に見た事が有るはずないがおそらく「御紅の渡し」のように呂久にも渡しが昭和の終わり近くまであったのかもしれません

呂久の町はやっぱり中山道で古くからのお寺や明治天皇の休まれた所や皇女和宮のゆかりの史跡が沢山残っていて赤坂宿よりも史跡には恵まれているような気がします

呂久の古い家の前で、その家の奥さんが自分を見て話しかけてきました・・・
年末にザック背負って歩いてるのが不思議だったのでしょうか・・・
「大晦日に雪が降って寒くなりそうだね、どこから来たの・・・」
「北方からで中山道を歩いていて一昨日は柏原から高宮まで歩きましたよ」
「あんたのコンパスなら早いだろうね」
コンパス　古い言い方ですし自分の短足がねぇ・・・(笑)
って話から・・・
「呂久の渡し」の事を聞いたら渡しの事でなく鷺田橋が出来る前に「潜り橋」というのがあって大雨になると橋が川に沈没してしまい昭和30年頃に「潜り橋」より新しい橋が出来たが、その橋も大雨では水面すれすれになるという事を教えて下さいました・・・
という事は「潜り橋」は当然知りませんが水面すれすれの橋は記憶にある橋だと思います
自動車で通って怖い橋だとの記憶があります
「昭和30年だと生まれてないです・・・」
「若いねぃ・・　羨ましいよ」

この年で若いって言われて不思議な気持でした(笑)
15分以上の長話をして・・・
「どこまで行くのかね・・」
「関ヶ原まで歩くつもりですが・・・」
「若いから大丈夫！！」
何度も若いと言われて嬉しくなりました(笑)

呂久の渡し付近の古い家です
中山道の案内看板の方向がハッキリせずに中山道を外れて揖斐川の方に向かっていました・・・
おそらく昔の渡しのあった場所に向かうのでしょうが道がハッキリしませんので中山道を西に向かいます
時間があったら揖斐川の渡しの跡を探してみたいです

「呂久の渡し」の渡船場跡は小さな公園で和宮の碑もあり、ここが子供の頃に親から聞いた「呂久の渡し」の場所科と感慨深いです
「御紅の渡し」のように最近まで渡船があったと思っていましたが、どうもそれは勘違いだったようです
この辺りも中山道が少し分かりにくくなっています

渡し場をあとにして中山道を真っすぐに西に向かうと神戸町に入りましたが、自分がよく行く神戸町がここもそうかと思うと神戸町も意外に大きく自分の行った事のない道が近くにまだあるのか驚きでした
赤坂宿までまだ距離がありまだ赤坂宿の方向に向かってないです

つづく・・・