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2010年7月29日 (木)

K525

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K525を最初に聴いたのは誰の演奏だったかは記憶にないのですが、K525の印象は瀬川冬樹の「虚構世界の狩人」の・・夢の中のレクイエム 私のモーツァルト・・のなかに書かれている一節がいつまでも鮮明に記憶の中にあります・・・

本所・深川の木造の二階建ての家で、若い母親が夏の昼に家の下を流れる運河を眺めながら蓄音機から流れるワルターとウィーンフィルのK525を聴いている
時は戦中か戦後間もない時期・・・

「虚構世界の狩人」に書かれている文章とは少し違っていますが、蝉の鳴き声が聞こえる暑い真夏、木漏れ日が欅からこぼれ落ちるそんなイメージ・・・

K525はワルターとウィーンフィルの1963年の演奏・・・

この演奏はEMIのGRシリーズの紺青のジャケットのレコードかCDで終に手に入れそこなってしまいました

K525をワルターとコロンビア交響楽団との演奏で聴いていましたがイメージがどうも違う気がしていました

ウィーンフィル室内合奏団の演奏をトリオレコードのレコードとアートユニオンのCDでも聴いていますが鮮明過ぎる演奏が自分の思っている瀬川冬樹のK525のイメージとも違っています

K525はやっぱりワルターの古い古いウィーンの演奏・・・
聴いたことのないウィーンフィルの音

キュル、キュルと正絹のテカりと肌触りのようなウィーンフィルの音
雑音の中に仄かに浮かび流れるウィーンフィルの音

ワルターのロマンチックな明るいはずの、しかし哀しい音楽が流れるイメージを自分の中で作り上げています

探しても探しても入手できないEMIのGR盤の演奏ですがオーパス蔵の「板起こし」CDで最近になって入手しました

天婦羅を上げる時の音のようなSPノイズの盛大な中にウィーンフィルの音楽が流れてきた時は正直ガッカリして聴かなければよかったと思いました

何度も聴いているうちに音量を絞りに絞ってSPノイズが気にならないほど小音量にするとノイズの中にウィーンフィルの音が記憶の音のように山水SP LE8Tの中央に浮かんできます

アイネ・クライネ・ナハトムジーク・・・
誰もが知っている、いつ覚えたかさえ忘れているが自然と流れるメロディが深川のイメージで聴こえてきました

記憶のウィーンフィルには絶対にかなわないが自分のイメージに一番近いK525です

音も良く自分が思うモーツアルトのイメージ通りの演奏は・・・
リリー・クラウスのピアノ・ソナタ・・・

今日はソナチネで有名なK545を聴こう・・・

リリーさん モーツアルトを弾いてください・・・

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コメント

我が記憶には一向に無きお姿のフォクすけ君は、もしかして『壁紙メーカー』………。

投稿: Thori-Tung | 2010年7月31日 (土) 20時33分

Thori-Tungさん

そうです 壁紙メーカーでフォク助を作りました
アレンジができるのでフォク助を小さめにして桜の壁紙にしました

なかなか良いかなと思っています

投稿: マサヒ | 2010年8月 1日 (日) 09時29分

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