残しておきたい江戸情緒

2009年4月 4日 (土)

古今亭志ん朝の居残り佐平次

21_4_4_1「居残り佐平次」は江戸前の落語家で気っぷの良さを持った若い噺家でないと噺が嘘っぽくなります
三遊亭圓生師匠や古今亭志ん生師匠を持ってしても佐平次の気っぷの良さを出す事は難しいです
若さを感じさせてくれる噺家で江戸前の落語家・・・
古今亭志ん朝師匠しかいません
他の噺家では東京出身でも江戸前の噺家ではないです
芸能に家系があるのは仕方が無い事ですが志ん生を父と持ち家庭が江戸の名残を残している貴重な環境で育まれた噺家が他にはいません

下げまで話をしている佐平次です
下げが分かり難くても、やっぱり最後まで・・・ 落ちまで聴いてこその落語です

香り立つ色気と江戸前の男っぷりは古今亭志ん生!!

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2009年3月31日 (火)

酢豆腐

21_3_31_1_2三遊亭圓生の百席の酢豆腐
円熟の芸 って言うんでしょうが・・・
三遊亭圓生師匠は噺の上手さと持噺の多さでとっても好きです

酢豆腐  やっぱり若い衆の集まりの噺
古今亭志ん朝師匠の酢豆腐に止めを刺す
「なに!! てやんでぇ」江戸っ子の気っぷの良さは華の古今亭志ん朝!!

すまん 三遊亭圓生師匠

ラジオ名人寄席とNHK落語名人選の三遊亭圓生師匠と林屋正蔵師匠のリレー落語「真景累ヶ淵」は全く一緒・・・(-_-;
両方を買って分かったが、こんな商売は有りなの・・・(`_´o)
席亭 玉置宏の解説が楽しいラジオ名人寄席の方がずっと良い

露の五郎師匠が亡くなられた・・・
艶噺で有名だったけれど自分に取っては人情話の噺家さん
上方落語だが心は江戸落語の師匠でした
「大丸屋騒動」は京都の花街の素敵な大人の噺
大好きな噺です 京都の香りが漂ってくる素敵な噺
あえて露の五郎師匠・・・
合掌・・・

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2009年1月12日 (月)

落語 昭和の名人 決定版

21_1_12_6講談社がCD付きで「昭和の名人決定版」として連続で出版するそうです
第一回が古今亭志ん朝師匠の「夢金」と「品川心中」
後は志ん生師匠か三遊亭圓生師匠や桂文楽師匠などそうそうたるメンバーです
正藏師匠は中村仲蔵が題目で入っています

さて落語好きの自分としては・・・
買いません!!
殆どが持っていますし各落語家の十八番が入っていても少な過ぎます

まず落語が好きになるにはこのような全集から入っても好きになるでしょうか・・・
挫折があるだけではないでしょうか・・・

ひとりの落語家を突き詰める所から始まって、自ずと他の落語家を知りたくなって落語の世界が広がると思います
ジャズと一緒ではないでしょうか

落語はブームなんですね
サライは文楽さえもブームにしようとしています

間口が広く多くの噺家が出ていますが最後まで発刊するんでしょうね??
この手の本はジアゴスティーニなどがやっていれば良いのに講談社がやる必要がないでしょう

その内に上方落語もやるんでしょうね・・・

落語の事を知りたければNHKの席亭玉置宏の「ラジオ名人寄席」を聴けば昭和の名人を聴く事が出来てその名人を更に深く追求するのが一番だとおもいます

だけど桂文楽師匠の題目が明烏に富久が入ってるし正藏師匠も鰍沢も入ってる・・・
音源がNHKのだったら良いのだけれど・・・
志ん生師匠の火炎太鼓にしても音源はいろいろあるがNHKのだったら問題ないが・・・

落語家も全盛期があって 例えば文楽師匠が入れ歯になる前と後では違う
もちろん志ん生師匠が倒れる前と後とでは全く違う
彦六と正藏でも全く違う

このブログを再開したのは落語を自分なりにまとめようと思ってだけれど全く自転車とジャズとMacになってしまっている
すこし初心に戻って落語の事を書こうかな・・・

結論的には落語のCDはSONYよりもNHK「落語名人寄席」が一番だと思っている
噺家の最盛期の脂の乗り切った噺がNHKのCDにはある
SONYは少し自分的には問題有り・・・

って事で久々に落語に熱くなってしまいました


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2008年2月 3日 (日)

三遊亭好楽独演会

20_2_3_5町の生涯学習センターのきらりホールで三遊亭好楽師匠の独演会を聞いてきました
最初は三遊亭きつつきさんで二番目が三遊亭好太郎さんで演目は替わり目
とりが三遊亭好楽師匠の薮入り
テレビの笑点でしか見た事の無い落語家さんを見る事が出来て嬉しかったですね
きらりホールは小さな町のホールですがとても良い雰囲気でした
スピーカーはエレクトロボイスで音もよろしかったです(笑)

この独演会は一年前ぐらいから宣伝していました
なかなかこんな小さな町に噺家さんが来る事が無いので生でホール落語を楽しむ事が出来てとても嬉しくこんな催しを沢山開催してくれると町の発展になるかな

でも聞いてる人が笑点の事で盛り上がって演目は恐らく古典落語の何かという事も分からないでしょうね
聞いてる人も老人ばかり・・・

東京の噺家さんでしたので「残しておきたい江戸情緒」に入れました

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2008年1月20日 (日)

鰍沢

1355鰍沢は古今亭志ん生師匠で一枚、林家彦六師匠で一枚、三遊亭圓生師匠で2枚持っています
どの師匠の噺も素晴らしく今日は古今亭志ん生師匠と林家彦六師匠で聞きました
林家彦六師匠は晩年に近い噺でしょう
言葉の呂律がちょっと怪しげですがあの正藏節は健在でマクラなしで噺の本筋に入って行きます
鰍沢に無くてはならない吹雪の中の道に迷った所が有りませんが彦六師匠の味としか言いようの無い独特の世界は鰍沢の世界になって行きますが細かい所に拘らないおおらかさが有ります
本音としてはもっと若い頃の林屋正蔵師匠の時代で聞きたかったです
古典落語の巨匠たち林家彦六7です

古今亭志ん生師匠の鰍沢はゾロッペですが古今亭志ん生師匠にあの姿が目に浮かびます
噺は細かく詳細に話していますが吹雪の様子は意外に簡潔に話していています
落語が羽織を着ていると言われる様子が間近に浮かび古今亭志ん生師匠だけの独特の世界です

三遊亭圓生師匠の鰍沢は吹雪の中を吹雪の音を使っている円生百席は法華の噺から雪の中で迷って最後の鰍沢の激流までリアルな世界で落語の範疇を超えていますが果たして吹雪の音を実際に使ってしまうのは有りか疑問を感じてしまいます
落語の範疇を超えて三遊亭圓生師匠は鰍沢の世界を落語でもなく狂言でもないく講談でもない独自の世界を作り上げてしまいました
完成された世界を百席は作っています
完成されすぎているだけに落語の息の抜けるそれでいて一人の噺家が森羅万象を一人で作り上げる世界ではないような気がします
この世界を楽しむのも落語の一つでしょうが落語としては一寸邪道のような気もしますが素晴らしい世界です

NHK落語名人選の三遊亭圓生師匠の鰍沢は一人で森羅万象を演じている落語の鰍沢です
この世界が自分に取っては鰍沢です
法華のことも身延の事も吹雪も激流も全てが三遊亭圓生師匠の語りで話されています
鰍沢はこのNHK落語名人選がベストです
落語は擬音も効果音も使っては行けないと思います
一人の噺家が言葉だけで森羅万象を描ききって落語だと思います
本音としては円生師匠の百選は貴重な落語大全だとおもいます
これで人情噺も笑い噺としての落語も完璧に残されていますが録音された落語です
寄席の三遊亭圓生師匠の落語の方を愛する自分としてはNHK落語名人選や古典落語の巨匠たちの方が寄席落語やホール落語の本当の落語で完成度としては百席よりは落ちても落語としては絶対に勝っています

鰍沢や甲府ぃ等で法華の世界に興味が有ります
あくまで興味と文化としての興味で宗教としての興味は全くないです

写真は友人の富嶽仙人さんの撮影です
いつか仙人さんに案内していただいて身延の久遠寺に行ってみたいと思っています

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2007年11月18日 (日)

サライの落語入門

19_11_18_5今朝は朝の6時から根尾川の下のリバーサイドモールの温井の湯で温泉に浸かってきました
温泉から出てフロアーでサライを見たら落語入門で落語がメインでした
入門どころかかなり深い内容でじっくり読んでしまいました
昼に瑞穂の本屋でサライを買ってきました

続となっているので以前があったのでしょう
以前は内容からして古今亭志ん生師匠と桂文楽師匠がメインだったのでしょう

今号は最初に三遊亭円生師匠から始まって林屋正蔵師匠に桂三木助師匠に古今亭志ん朝師匠と自分がお勧めの噺家さんばかりです
渋い選考で頭が下がりました
円生師匠のお勧めCDも百選で自分が以前からブログに書いている通りで同じような考えの人もいるんだなぁと感慨です

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2007年11月 1日 (木)

圓生百席の淀五郎

19_11_1_1淀五郎は圓生師匠ではNHK落語名人選30で今まで聴いていました
その素晴らしい寄席での噺に聴き入ってしまい、圓生師匠の渋団蔵と中村仲蔵の演じ方の素晴らしさは本当の狂言を見ている感じがします
一人の噺家が演じてるとは信じられない上手さです

林屋正蔵師匠の渋団も仲蔵も味があり味です
圓生師匠のリアルさと違った御伽噺のような味で誰も真似の出来ない世界です

古今亭志ん生師匠の淀五郎も志ん生師匠の中村仲蔵よりもずっと素晴らしい噺でこれも淀五郎の一つの世界です

自分の好きな淀五郎は以上の3噺で満足していましたが、圓生師匠の圓生百席での淀五郎はどんな世界かと気になっていました
あの一人で森羅万象、全ての狂言の世界を演じられているのが全て端折る事もなく淀五郎の世界があると期待して中村仲蔵と一緒に買いました

もちろんアマゾンでないと美濃では手に入れる事が出来ません

百席の淀五郎はどうかと言うと・・・・
スタジオ録音で客はいませんが圓生師匠の熱演はNHK落語名人選よりも力の入った噺です
噺の筋は百選でもっといろんな事が聴けるかと期待しましたが噺は名人選と殆ど長さも筋も変わりませんでした
細かい説明が少し詳しい程度の事の違いはありますが全く一緒です

では百選を買う価値はどうかと言うと・・・
好きな人が買うべきで淀五郎を聴きたいならNHK落語名人選30の方が良いと思います
狂言の世界の実現を素晴らしく行っていて渋団の素晴らしさや仲蔵の素晴らしさはNHK落語名人選の方が上です
寄席の噺で淀五郎を聴くという事でベストでしょうね

でも自分のように圓生師匠のマニアには百選も捨てがたい世界で圓生師匠の芸談が聴けるのも嬉しい事です
百選は「らくだ」も入ったCD2枚組です

次は百選の中村仲蔵の事を書こうと思います


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2007年10月28日 (日)

竹の水仙

19_10_28_5桂歌丸師匠の噺を初めて購入しました
左甚五郎を扱った噺で「竹の水仙」です
良かったかどうかは苦しい所です

桂三木助師匠で聴きたかった
三遊亭圓生師匠で聴きたかった
林屋正蔵師匠で聴きたかった

人情噺は難しいです

歌丸師匠のCDを購入する事はもう絶対にないです
それよりも圓生師匠の百選を時間がかかっても集めた方が自分には合っています
いま圓生師匠の噺のCDでも30枚程度のCDがありますがソニーの百選はその中でも7組です
まだまだです

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2007年9月25日 (火)

志ん朝の写真集

19_9_25_1_2写真が好きですが人物の写真集では古今亭志ん朝師匠と桂枝雀師匠のお二人の写真集しか持っていません

志ん朝師匠の艶やかな姿を楽しんでいます
噺の鮮明でスピーディで華やかな事はこの人が一番でしょう
「華」

香り立つ色気と艶
最後の江戸前の噺家
この人で江戸落語は終わった

せめてDVDを残してくれていたら・・・
映像は全く残さず・・・
33枚のCDが残っているだけ
その中で1枚のCDだけが敢えて手に入れていません

強烈に好きな噺家さんで32枚のCDで人生が薔薇色


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2007年9月23日 (日)

江戸の夢 六代目 三遊亭圓生

19_9_23_3江戸は浅草の観音様の側の並木にある奈良屋の奈良屋宗味の倅は家業にも励み気だての優しい男でしたが酒を嗜み酔った上の口論からで人を殺めてしまいまい、そんな事もあって6年前に遠いところに逝ってしまいました

東海道丸子の在、日陰村の庄屋の武平の処に金比羅詣りの見窄らしいなりで
「身寄り便りがないのでこちらで使って下さい」
「生まれたところも親の名前もそればかりは勘弁願います」
と籐七が訪ねて来て武平のところで奉公人として働いていました

ある日、武平の娘のオテルが母親のオクラに
「籐七と一緒にして下さい」と泣きついてきてオテルは奉公人と一緒にさせる事は出来ないと武平に相談しますが、当人同士が出来てしまったのは仕方が無いと二人を一緒にさせる事になりました

籐七は自分を殺して今まで通りに奉公人同様に一生懸命に働きオテルを大事にして仲のいい事でした
そんな二人に武平夫婦も安心して二人で江戸見物に行こうかとなり籐七に江戸見物の相談をします

籐七はそれから庭に茶の木を植えて端正に育てて武平夫婦が江戸見物に行く前の晩に武平に相談をします
籐七が育てた茶の木から作ったお茶の出来を奈良屋でお茶の出来を主人に聴いてきて下さいと頼みます
その時に籐七とオテル夫婦の間に子が宿った事も分かり大喜びで江戸に立ちます

これくらいで話の筋を書くのは止めます
これでおおよその事が分かるでしょう

最後に・・・
奈良屋宗味が武平夫婦に
「この茶の挽きかたをぞんじているのは私と私の倅しか知る事の無い秘宝です
・・・が私の倅は死にました
久しぶりに飲むこの茶の味わい
婿殿にお伝え願います
奈良屋宗味より他に知る者も無いないこの至宝をよくぞ会得された茶の味わい 宗味が喜んでいたとお言付けを願います」

二人は送られて外に出て初夏の空にツバメが空を飛ぶ
二人を宗味が何時までも腰を折って見送っています

籐七はあの茶人の息子さんだったんだねぇ
氏(宇治)は争えないものだねぇ   下げです

古典落語の味わいですが宇野信夫作で新作落語になるのでしょうか・・
人情噺の範疇に入ると思いますが時間にして30分程度の短い話で大人のメルヘンだと思います
この噺は三遊亭圓生師匠しか演じていないと思います
もちろん圓生百席の中に納められています


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2007年9月22日 (土)

もしも落語の全集を買うとしたら

市販されている落語全集はもの凄く数がありますが・・・
ちょっと持っているのを走り書きすると・・・

古今亭志ん朝 落語名人会  全20枚  完了
          志ん朝復活  全12枚  完了
古今亭志ん生 名演集        全41枚  25枚済
桂枝雀    枝雀落語大全     全40枚  30枚済
桂米朝    米朝落語全集     全40枚  13枚済
三遊亭圓生  圓生百席       全58組  11組済 各組がCD2枚なので実質116枚
柳家小三治  新選独演会    全12枚  8枚済
NHK落語名人選           全106枚 44枚済
古典落語の巨匠達 3期       全20枚 完了

自分が持っている全集で主だった物はこの程度です
落語全集はまだまだ多くの噺家さんのが全集で出ていますがなかなか収集するのもお金の問題で難しいです
三笑亭可楽師匠の全集も聴きたいと思っています
聴きたい落語家さんは古今亭志ん朝師匠までの世代で、後の世代の落語家さんは興味もないから集める事はないでしょう

全集はこの程度ですが全集になっていない噺家さんの落語CDはかなりの枚数です
桂春團治師匠、桂文治師匠、桂文楽師匠、桂春蝶師匠・・・etc 切りがありません

初めて落語の全集を買うなら・・・
どれもすばらしい全集ですが圓生百席が絶対にお勧めです
全部買ったら20万円を超えてしまうのですが、ちょっと趣味に使うには大きなお金ですが・・・
圓生百席はスタジオ録音で観客はいませんので笑い声は聞こえませんが噺を端折っていません
人情噺がかなりの枚数を占めていますので他の噺家さんの人情噺を聴いても圓生師匠の完全版に近い噺をいつかは聞きたくなります
圓生師匠は噺に癖がなく声が明瞭というのも有り難いです
声が聴くのに辛いくては何の落語か分かりません
という自分も圓生百席はまだまだ遠い道のりですが

林屋正蔵師匠のCDはNHK落語名人選で充分でしょうが好きになったらもっと聴きたくなるのは間違いありません
古典落語の巨匠達の第3期で林屋正蔵師匠のCDが10枚ありますのでこれを集めるのは必然になります
もちろん持っていて愛聴しています

っと落語全集の思い立った事の走り書きです

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2007年9月19日 (水)

中村仲蔵

19_9_18_3中村仲蔵と淀五郎は古今亭志ん生師匠と林屋正蔵師匠と三遊亭圓生師匠で持っています
芝居物の人情噺で中村仲蔵は古今亭志ん生の十八番であったと言われています

噺の筋は忠臣蔵五段目の定九郎のいでたちの苦労噺です
それまでの定九郎の役は名題下の役者のつとめる軽い役で身なりも山がつの様に泥臭く与市兵衛の後を追っかけるというやり方で、見物も心得ていて弁当幕といって与市兵衛も定九郎もそっちのけで勘平の出番まで桟敷で弁当を食べていました

中村仲蔵にこの役が振られた時に「何か良い工夫が出来ない物か」と考え込んだが良い考えが浮かばずに信心する柳島の妙見様に願掛けをしましたが満願の日になっても妙案は浮かびませんでした
その時ぽつりぽつりと降り出した雨で本所長島町のそば屋で雨宿りをしていると「許せよ」と言って入ってきた浪人もの・・・

見れば黒羽二重の紋付に五分月代、大小の落とし差し、尻を高く端折り破れた蛇の目傘を差してびしょ濡れです

この姿を見て「これだ」と中村仲蔵は喜び市村座の初日の舞台で応用します

そのすばらしい演技に観客は食事の手を止めて言葉も出ずに「う〜む!!」と唸ってばかり
仲蔵は「病人みたいに唸ってばかりだなぁ」
「やり損なった、駄目だ!!」
仲蔵は上方に修行のし直しに出かけようとして女房のお頭付きの食事を食べて家を出る・・・

日本橋の魚河岸の中をを抜けて行く時に
「仲蔵の定九郎は浪人者で演じて謎解きをしてくれた」話をしている人の声が聞こえて仲蔵は「広い世間に一人でも自分の舞台が良いと言ってくれた人がいて良かった」と女房にこの話をしてから上方に向かっても遅くないと戻ります

やっぱり林屋正蔵師匠の素朴な様で味合い深い素晴らしい噺が白眉です
圓生師匠も素晴らしく華麗な中村仲蔵です
では評判の志ん生師匠は・・・
残念ながらです

NHK落語名人選の林屋正蔵師匠は若く明瞭ですばらしい演目です
圧倒的にお勧めの林屋正蔵師匠の中村仲蔵です

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2007年9月17日 (月)

三代目 桂三木助

19_9_17_4_2耽美派と言われて粋でいなせな噺家と言われています
その一方で博徒で鉄火場の名前が「隼の七」と言われて高座名は知られなくても鉄火場でのこの名前は通っていました
本当の博徒ですから博打の噺は真に迫って笑えないほどですが師匠の博打を扱った噺は「へっつい幽霊」でのサイコロ博打の場面で他の噺家さんとは違った真の雰囲気が怖いです

落語家から博徒になり日本舞踊の師匠になりまた落語家になる経歴・・・

「芝浜」は三木助師匠の十八番で他の噺家さんは演じるのを控えたというほどの定番でした
芝浜は古今亭志ん朝師匠のが一番だと思っている自分ですが三木助師匠と圓生師匠の芝浜も同様に愛聴しています

岐阜の飛騨には左甚五郎という彫物師が有名ですが飛騨出身ではなく播州明石生まれとも言われていますが岐阜県人の自分には甚五郎は飛騨高山出身に決まっています
まして実在の人物でもないとも言われていますが、とんでもない噺で甚五郎は架空の人物でなく実際に岐阜県人です(笑)
眠り猫は何故甚五郎の作と言われてるのでしょう、それだけでも実在の人物です
作歴で言うと300年になるというのは歴史家や考古学家の戯れ言に決まっています(笑)
おっと!! 左甚五郎の考証の話ではありませんね

その左甚五郎を扱った演目で「三井の大黒」「ねずみ」を三木助師匠は得意としています
勧善懲悪の噺ではないのですが水戸黄門を思わせるような気持ちのよさが味わえる「三井の大黒」「ねずみ」は何度聴いても爽快感が味わえます

もう一つ三木助師匠の噺で絶対に外せないのが「ざこ八」

始まりは・・・
枡屋新兵衛を訪ねてきた鶴吉が・・・

ごめんくださいましぃ 少々伺います
枡屋新兵衛さんのお宅はこちらですかな
前の眼鏡屋の弟息子の鶴吉でございます

鶴さ の素晴らしい男らしい噺ですが最後の部分がちょっと引っかかるところがあります
おかみさんの先の仏へのこだわりが噺として納得がいかないのですが・・・

それでも「ざこ八」は何度も聞きたくなる噺ですね

桂三木助師匠の事と噺を端折って書いてしまいましたが「芝浜」「三井の大黒」「ねずみ」「ざこ八」等はいつかは一つ一つの噺を詳しく書きたいと思っています


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2007年9月14日 (金)

林屋彦六

19_9_14_1噺家さんもいろんなタイプがいます

古今亭志ん朝師匠は・・・艶と粋
三遊亭円生師匠は・・・ 端麗
桂三木助師匠は・・・  耽美的
桂文楽師匠は・・・   修練の美
林家彦六師匠は・・・   味

芝居物の噺は林屋正蔵師匠の独断場だと思っています
「中村仲蔵」「淀五郎」
怪談物も林屋彦六師匠の独壇場
「真景累ヶ淵」「生きている小平次」
人情噺も林屋正蔵師匠の独壇場
「文七元結」「火事息子」

文芸物も林屋彦六師匠の独壇場
平岩弓枝作「笠と赤い風車」
新作落語としないで文芸物として扱われています
母親の優しさの噺で義母の優しさを思わない常吉

噺家の味という点では林屋彦六師匠は抜きん出ていると思います
桂三木助師匠と双璧ではないかと思います
正蔵師匠の話し方は若い時から晩年まで老いを考慮してもその独特の話し方は変わらなかったと思います
昔の噺家さんは受けを狙わず本題で勝負する噺家の本道を極めようとした人ばかりだったような気がします

さいわい彦六師匠が残してくれたCDはかなりの枚数があります
志ん生、文楽ばかりが落語ではないです

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2007年9月11日 (火)

落語をiTunesで管理は

19_9_11_1CDで集めていた落語をiTunesに落としてiPodで聴いているがiTunesでも管理が難しい
聴きたい落語家の演目を探すのがiTunesを立ち上げていればそれほど難しい事でもないのですがiPodで聴くとなると演目を探す事がかなり難しいのです
特にソニーの落語のCDは一つの演目を出囃子から落ちまで幾つにも切ってしまうので演目の名前が分からなくなってしまいます

ソニーのCDでに落語家には三遊亭円生師匠や古今亭志ん朝師匠や柳家小三治師匠等の人気噺家が多いので枚数もかなり多いのです

一番良いのはノートに噺家さんとCDタイトルと演目等を書くのが一番です
以前にエクセルでリストを作った事もあるのですがこれもパソコンで見る時は良いのですがiPodでは全く駄目です

いっそMacミニと外付けHDで落語や音楽をなんて思いもしますが20インチのシネマを常時つけてなんてのも大袈裟で・・・

林屋正蔵と林屋彦六は同じ噺家さんですが彦六だけでもこれほどのCDを持っていたとは自分ながら呆れてしまいます(笑)

ちょっと思いつくだけで大好きな古今亭志ん朝師匠でCD32枚
桂枝雀師匠で30枚
古今亭志師匠でおそらく40枚以上
三遊亭円生師匠でもおそらく40枚以上
その他に桂三木助師匠、林屋正蔵師匠、桂文楽師匠、桂米朝師匠、柳家小三治師匠等が枚数が多い落語家です
他にもCDが5枚程度の落語家さんはどれほど持っているか分からない状態です

主立った落語家さんの話のブログにしようとしましたがとっても無理と諦めています


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2007年9月 1日 (土)

松葉屋瀬川

19_9_1_1先日このブログにラジオ名人寄席のCDで三遊亭圓生師匠の「雪の瀬川」を書いた時に完全版の「松葉屋瀬川」を買ってみようと言いました

早速買って聴いてみましたが、「雪の瀬川」の時に書いた事以上の事を追加して書く事がこれと言ってないです
善次郎の堅物振りや瀬川に入れ込んで行く過程を詳しく圓生師匠は話していますがラジオ寄席の簡素にその過程をまとめた話で充分だと思います
たしかに圓生百席の「松葉屋瀬川」を聴けば詳しく話が分かりますがCD2枚分ですからかなりの時間を聴くのに潰す事になります

「雪の瀬川」を詳しく作品として突き詰めたいなら完全版の「松葉屋瀬川」を最初に買って聴いても良いと思いますが、そうでなければラジオ名人寄席の「雪の瀬川」の簡素なそれでいて清くまとめた話の方が愛聴しやすいと思います

善次郎が勘当されて忠蔵にあって居候をしてから瀬川との再開の場面や勘当が解けて瀬川と夫婦になるまでの話は「雪の瀬川」も「松葉屋瀬川」も話は端折るところが無く殆ど同じように演じられています

という事で瀬川花魁の話を今週はかなり聞き込みました
このブログを書く前にもう一度ラジオ名人寄席の「雪の瀬川」を聴きましたが37分程度の長い話で大人のメルヘン的な話です
それに「紀州」と「夏の医者」もラジオ名人寄席には一枚のCDで入っていますからかなりのお勧めのCDですよ

窓から秋の涼しい風が入ってきます
もう9月に入ったのですね

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2007年8月26日 (日)

今日は落語三昧

暑いので一日家の中にいてビールを飲みながら落語を聞いていた
その間少し仕事でパソコンを触ってジャズも聴いた
最近はジャズはマイルスが多くなってきた
プラグドニッケルを聴いたがこの頃のマイルスバンドはフリーの影響を受けていたと言われているがフリーの感じはするがやっぱ利マイルスバンドですね

落語は三遊亭圓生師匠をたっぷり聴いた
鹿政談、小間物屋政談、三年目、高雄、・・・・
締めは文七元結
佐野槌での長兵衛のお久にお礼を言うところと文七と近江屋のご主人が挨拶の為、達磨横丁に長兵衛を訪ねてのお久との再開の場面で・・・
客席からの拍手!!
噺の盛り上がる場面で拍手がでるなんて落語では殆どないのですが圓生師匠の素晴らしさ

良い休日だったなぁ

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2007年8月25日 (土)

普段聞く落語は

落語の事をメインに書こうと思っていますが落語ばかり聴いてる訳ではないです・・

ジャズもクラシックも落語も聞いています

その中で落語は古今亭志ん朝や桂枝雀が好きと言ってもそれほど聴いていません
好きな噺家と聴く噺家が一致する訳ではないです
笑うばかりの落語よりも人情噺が多くなるのは落語好きの人の共通だと思うんですが・・

聞く落語は必然的に三遊亭圓生や林屋正蔵や桂三木助が多くなります
それに次いで桂文楽と古今亭志ん朝でしょうか

今の噺家さんはどうでも良いです
知性が感じられません
何時間にも及ぶ人情噺が話せるんでしょうか・・

司会や漫談のような落語家は噺家では有りません


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生きている小平次

19_8_25_2江戸もそろそろ末近くなった頃でございます、奥州郡山の在、安積沼の上からこのお話しは始まります。陰暦の四月の末ともうしますから、ただいまの五月半ばを超したかどうかという時分
沼の上には白い藻の花が咲いておりまして覆い被さるように暗い木立を写してドンヨリと淀んでおりまする水の面
空は露を含んでおりますが暗いのですが遠い山々の端の方に青空がちょいと見えまして其処から侘しい光の矢が一筋この古沼を差しております
沼の上には小舟がたった一艘
この船の中に背中を向け合って釣り糸を垂れているどちらも34、5の男が二人
言い合わしたように自分の竿の釣り糸を見るでもなしに見つめたまんま長い間黙りこくっております
一人は江戸くだりの役者の小幡小平次、その小平次よりか骨組みのがっちりとした色の浅黒い男が一座の太鼓打ちの那古太九郎でございます。

ここから「生きている小平次」の始まりですが林屋正蔵師匠の淡々とした語りにこれからの話を予感させる暗い風が吹いてきます

自分が落語を聞くきっかけは人情噺の「真景累ヶ淵」と「生きている小平次」でした
落語がお笑いでなく話の語りという側面があって江戸落語は三遊亭円朝の人情噺が大きなウエートを占めているのを知りました
ただ面白だけの落語でなく人の弱い部分や人情のありがたみを語る落語が有るのを知って江戸落語が好きになりました

「生きている小平次」は只の怪談噺ではなく幽霊でなく人が死んでも生き返って現れる怖さ、完全に死んだはずか急所を外して死ななかったのかがハッキリしない怖さです
小平次はこの話の中で三度は死んでいるはずですが全て死んでいないで二度までは太九郎とおちかの前に実際に現れて今度は刀脇腹で刺され、喉まで刀を刺されて息の根を止められました・・・
三度目の生き返りは知人から小平次の生きている事を聴いての怖さ・・
幽霊の恐さよりも殺したはずの人間が何度も生き返り自分達の後を追って来る恐さ


それからおちか太九朗の夫婦は江戸をふけます
海岸沿いの松林で夫婦が休んでいる
那古までの旅・・・
昨日、役人がうるさいからといって宿屋をたったのは嘘で、安燈の火影に小平次そっくりなやつが立っていたからだと太九朗は打ち明けます
小平次は生きている、奴は魔物だと言う
小平次は生き方知れずになっているらしいとも言う
これを聞いておちかは江戸へ帰ると言うが、太九朗はいつまでも旅を続ける言って歩いていく
太九朗が立ち上がって歩き出し、おちかもその後から歩いてこの場を離れて闇の中に消えて行く

いままで二人が休んでいた真っ暗がりの奥のほうからポツリと灯りが一つ見えました
やがて近づいてくると提灯を下げた旅姿の人
額から顎へかけての一筋の傷のある旅人がおちか太九朗の後を追うようにトボトボと此処を過ぎ去ってしまう

やがて提灯の灯りも真っがり闇の中
聞こえるものは風の音 波の音

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雪の瀬川

19_8_25_1_2大店下総屋善兵衛の若旦那の善治郎は真面目一徹の男でこのあたりは「明烏」の時次郎と同じで二人の若旦那の親父さんは同じ考えで真面目すぎる子供を心配のあまり郭遊びを覚えさせようと苦労する

このあたりが庶民の男親と考えがまるっきり違います
女遊びをしない真面目な子供、それが20歳を過ぎても本当に心配になるでしょうか・・
自分は娘親だから娘は困るけれどもし息子はならある程度遊んで欲しい(笑)

ところが善次郎は遊びが本気でのめり込んで親の心配以上に親不孝に転向してしまった
6ヶ月で800両を使い込んで勘当になってしまう
若旦那が勘当される話も落語には凄く多いのですが・・・

ちょっと善兵衛!!
あなたがそう善次郎を仕向けといてその通りになったら勘当ですか・・・
良くやったと褒めましょう (`_´o)

ここからお決まりの善次郎のが死のうと永代橋でぼんやりしているともと店にいた忠蔵に助けられて忠蔵の家に転がり込んで住み着きます

善次郎は入れあげた花魁の瀬川に手紙を渡してくれと忠蔵に頼んでなんやかやで瀬川に手紙を届けて瀬川が郭抜けをする話ですが・・・

花魁が客に惚れるのは仕事の上で花魁の言う事をマトモに信じては裏に嵌まるのが一般的で、嵌まる噺が殆どの落語の中でも「雪の瀬川」は花魁瀬川が女郎に似つかぬ純情な女でホロリとしてしまいます

自分は三遊亭円生のCDでこの噺を持っていますが3席が入ったCDで噺は善次郎が永代橋でぼんやりとしているところから瀬川が雪の中を駕篭に乗って二本差しで武家の格好で忠蔵の家に入ってきて頭巾と合羽を脱いだ襦袢と洗い髪を珠の簪で巻き付けた姿の美しいところで善次郎に会って一寸した落ちがあります

それから二人が幸せに夫婦になった噺です

三遊亭円生の圓生百席に「松葉屋瀬川」があります
圓生百席は一枚が二枚のCDのセットものですから長い噺もまとめる事が出来るのです
残念ながら圓生百席の「松葉屋瀬川」は聴いた事が無いのでアマゾンに注文です(笑)

江戸落語には人情噺がたくさんありますが完全版でCDになっているのは少ないです
どうしても時間の問題と人気の問題が有ります
志ん生名演集は全巻で40巻ですが各一枚はもちろんCD一枚ですが人情ものは後半以降に集中しています
CD二枚以上におよぶ人情ものを古今亭志ん生師匠はかなり出していますが志ん生師匠の落語は今では人情噺よりもお笑いものや郭噺に人機が有るのではないでしょうか
自分は志ん生師匠も人情噺が上手く、幸いにも志ん生師匠の人情噺は全て集める事が出来ました
このブログではまだ志ん生師匠の事は一つも書いていませんが書くときはもちろん火炎太鼓のような噺よりも「後家安とその妹」や「心中時雨傘」や「阿三の森」のような人情噺から書いて行きます

噺が飛びましたが三遊亭圓生師匠の「雪の瀬川」
暑い真夏にサクサクと雪降る真夜中に駕篭に乗って花魁瀬川が約束を守って郭抜けをして善次郎に会いに来る下りに涼しさとホンワリとした暖かさで夏の暑さを忘れて下さい

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2007年8月 4日 (土)

桂文治の「蛙茶番」

19_8_3_4文治師匠の口上で・・

昔の仕来りやらそういうものが無くなったり変わったりして参りましてね
商人の神様は恵比寿様だそうでございましてね
江戸に恵比須講と言うのがあって十月十九日の晩がべったら市というのがありましてねぇ
これ今でも残っているんですよ
あのぉ 堀留と言ういわゆる小伝馬町と人形町の間に堀留と言うバス停が残っていると思いますが、あそこに杉の森神社と言うのがあって
そこでべったら市と言うのがある、その明くる日が恵比須講なんですね

恵比須講の晩になるってぇと娯楽機関がないからその晩は町内の連中が一軒のお店に集まって店の広いところへ片っぽう舞台をこさえてね、町内の連中で芝居をやる素人芝居ってやつでぇね

お店の旦那のところで素人芝居をするに役が気に入らないって事で出てこない奴がいまして・・・
建具屋の半ちゃんは・・・
大旦那は番頭さんに半ちゃんを迎えに行くように頼み、番頭さんは定吉に一役役やってくれと・・・

古風な芝居だって事で大旦那がね 凝って昔の芝居には有ったそうだあの舞台番というのをね花道のこっちの突き当たりのところに半畳と言うのを置いて威勢の良い若い衆が野次等を飛ばす役に頼んだが出てこない・・・

半ちゃん 下帯を銭湯に忘れたが締めていると思っている
新粉細工かと思われる青大将・・・
ガマも出られません(笑)

落語でも艶噺の範疇ですが文治師匠の江戸言葉の丁寧さと気っぷの良さが堪能出来ます

自分はオーディオと落語とクラシックを会社勤めの間に置き去りにしてしまいました
そんな仕事でもコンピューターが好きになりパソコン通信で再度趣味の世界に戻って来たと思っています

桂文治師匠は気づいたら彼岸の世界に行っておられました
桂伸治の名前は高校生の時から馴染みがありギョロっとした目が印象的で好きな噺家さんでした
晩年も若い頃と寸分違わぬお顔と話しっぷりに文治師匠は良いなって思っていましたが・・・・
江戸前の素敵な噺家さんは鬼籍に入られてばかり
CDの有り難さを実感しています
桂文治師匠の事が書かれている「こだわり文治の泣きどころ」は文治師匠の晩年が詳しく書かれています
素晴らしい人生を全うされましたが、まだ早過ぎます
噺家さんは生き急ぎすぎたり召されるのが早すぎるように気がします


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桂文楽の「心眼」

19_8_3_3黒門町の師匠と言われ町処で呼ばれる落語家は日暮里の古今亭志ん生など数名でしょうが桂文楽師匠の黒門町は違和感が全くないですね

その芸風は楷書的と言われています
練り上げて噺の数は少ないですがそのどれもが絶品と言われています
その場の雰囲気で噺を変えたり言い換えたり思いつきを言ったりしないで一音一句さえ違わないと言う完璧主義者です

「明烏」「心眼」「寝床」「素人鰻」「景清」「舟徳」「かんしゃく」「鰻の幇間」「干物・・・・
全て十八番です
「かんしゃく」は聴いていても辛くなるほどのリアルさで落語の範疇を超えているような気もします

桂文楽師匠の噺はどの落語の本にも書かれていて同じように書かれています
自分は当然ながら実際に聴いた事はなくCDで聴くしか無いのですが正直な気持ちとしてはあの独特の甲高い声が生理的に受け入れられませんでした
文楽師匠の甲高い声を皆が気にならないと言う事は無いはずだと思っているのですが・・・・
本でも絶対に書かれていません
志ん生師匠と文楽師匠は触れてはならない国宝かと思った事もあります
しかし、何度も文楽師匠の噺を聞いていると不思議とあの甲高い声も気にならなくなってきました
冷静に聴いていると甲高い声はその声が必要な場面で使われていて、例えば怒ったときや嘆いたときなどで、それがリアルすぎるからより辛く聞こえると言う事にもなるのでしょうね

と言う事で8代目桂文楽師匠の「心眼」
出囃子はお馴染みの「野崎」です
作は三遊亭円朝の晩年の作と言われています

按摩の梅喜さん横浜を流してきたがまるっきり用事がなく諦めて歩いて帰ってきたが・・・
飯代が入らないので弟の金さんに「どめくら!! この不景気に食い潰しに来やがった」と罵られた事を泣きながら女房のお竹さんに打ち明けたが、優しいお竹さんは金さんとの事を優しく諭し、「自分の寿命を縮めても信心をして梅喜さんの目を治すよ」と諭して梅喜さんを床に付かせました
それから梅喜さんは茅場町の薬師さんに毎日願掛けをして満願の日を迎えましたが目は見えないままなので薬師様を罵っていると知り合いの上総屋の旦那に
「梅喜さん 何をしてるんだい」と声かけられて目が見える事に気づきました
そしてお竹さんは不器量で梅喜さんは役者に勝る好い男と知らされます
浅草の仲見世で山の小春という芸者の姐さんと会って・・・・

落ちは・・・
めくらってものは妙なものだねぇ・・寝ているうちだけよ〜く見える

絶品です

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2007年7月31日 (火)

春風亭柳朝の「佃祭」

19_7_31_1_2「佃祭」はいろんな師匠の噺で聴きました
古今亭志ん生師匠、古今亭志ん朝師匠、桂文楽師匠、三遊亭円生師匠などどれも素晴らしい噺でどの師匠の噺も愛聴しています
落語の噺をメインに書いていますからまだ書いてない噺家なら桂文楽師匠で書いても良いのですが先日書いたばかりの春風亭柳朝師匠の「佃祭」を書きます

情けは人のためならず、めぐりめぐりて己が身のため

「放し亀」ってご存知ですか??
自分は何の事かサッパリ分かりませんでしたが柳朝師匠の噺で亀を池等に放してやると功徳になるからということで露商が竹筒を立てた上に亀の腹を載せて亀を売っているのを買って放す事・・・
願掛けで戸隠さまに有の実に自分の名前と生年月日と悪い歯の場所を書いて川に流して歯の治るまで有りの実を断ってお祈りする
柳朝師匠の「佃祭」の触りでこの話が出てきますが後々に影響してきます

神田町お玉が池の小間物屋の次郎兵衛さんは佃島住吉神社の祭りを見に行きますが渡し船で渡っての佃島です
佃祭りをみてしまい舟に乗りかけたら後ろから無理に引き止める女がいました
無理に引き止められしまい舟に乗る事が出来なくなりましたが、その女は三年前に次郎兵衛さんが吾妻橋で5両の金を落としてしまい身を投げようとしていた若い娘を助けて5両の金を恵んでくれたのをご存知でしたかと尋ねてくる

次郎兵衛さんは思い出してその女の家に呼ばれその連れ合いからもご馳走になる
次郎兵衛さんが乗る予定の渡し船は・・・・

情けは人のためならず・・・・

柳朝師匠の噺の素晴らしいところは志ん朝師匠も同じですが老人臭いところが全くない
枯れた境地とか言われますが、滞るところが無く淀みなく一気に勢いで話す心地良さです
言葉は明瞭で力強さがあって軽薄さが無い
春風亭柳朝師匠のCDが少なすぎるが悔やまれます
と言う事で柳朝師匠の一枚のCDを連続紹介してしまいました

次は桂文楽師匠の噺の紹介でもしようかな・・・

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2007年7月29日 (日)

五代目 春風亭柳朝の「付き馬」

19_7_29_2落語を聞いていたのはずっと昔・・・
記憶にあるのは古今亭志ん朝師匠や立川談志や桂伸治の頃ですが春風亭柳朝師匠は記憶に無い
あの頃の落語家はほとんど記憶にあるのだが春風亭柳朝師匠だけが記憶に無い

柳朝師匠の噺を最初に聞いたのは「大工調べ」をラジオ名人寄席で聴いたのが最初です
大きな声でちょっとガラっぽい声でスピーディーな話し方で江戸弁使い
枕なしで主題に入る
一発で惚れてしまいました

志ん朝時代の四天王に入っていたそうです
後に月の家円鏡と入れ替わったそうですが、円鏡師匠を問題にしない素晴らしさです
51歳の若さで脳梗塞で倒れてリハビリの甲斐もなく高座にあがる事は無かったそうです
残念ながらCDが10枚も無いと思います
大物のCDは相変わらず売れているんでしょうが実力はあっても人気が少しと言う師匠方の落語のCDが少ないのは困った物です
文治師匠や春團治師匠や春蝶師匠等のCDをもっと聴きたいのですが
もちろん、古今亭志ん生師匠も桂文楽師匠も大好きで師匠達のCDもかなり持っていますがもう少し中堅の無くなられた師匠達のCDも発売して欲しいです
カセットやレコードでは発売されていたのですから音源はあるはずです

「付き馬」はもちろん遊郭である吉原の噺です
居残り佐平次のような噺で始まりますが佐平次のような小気味の良さでなく店の若い衆を騙す噺ですが柳朝師匠の啖呵を切ったような粋な江戸弁はあの時代の江戸っ子の噺家だけが持っていた粋なんでしょうね

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2007年7月26日 (木)

三遊亭圓生の「真景累ヶ淵」宗悦殺し

19_4_29_1三遊亭圓朝の作で長編の人情噺の怪談です
宗悦殺し
深見新五郎
豊志賀の死
お久殺し
お累の婚礼
勘蔵の死
お累の自害
聖天山
圓生師匠はここまでをスタジオ録音のCDに残しています

江戸・根津七軒町に住む按摩の皆川宗悦には志賀とお園と言う二人の娘がいて二人の成長と高利貸しで増えるお金を楽しみにしていました。
12月20日の朝から底冷えのする夜に小石川小日向服部坂にで250石をとってる旗本・深見新左衛門に志賀の引き止めるのを構わずに借金の督促に行く。

深見新左衛門は粗暴で酒が好きで飲むと酒乱になり宗悦は深見新左衛門と言い争いから斬られてしまいます

深見新左衛門は三吉と言う下男に宗悦の亡がらを葛籠に入れて捨てさせて故郷の下総に帰らせます。

深見新左衛門の奥方はそれから健康に優れずになり病気はだんだん悪化します

深見新左衛門は惣領の新五郎 を市ヶ谷の一刀流の道場に預けていたが呼び寄せて母親の看病をさせたが台所仕事は男手だけでは無理だから深川網打場からお熊と言う女を雇入れたがお手を付けてしまいお熊は種を宿してしまいます
長男の新五郎は情けなくなり家を出てしまいます

奥方の病気はだんだん悪くなり、お熊はお腹がだんだん大きくなるで、下男の勘蔵に深見新左衛門の次男で新吉の面倒を見させます

深見新左衛門は奥方のために呼んだ按摩に鍼療法をさせたがそれがかえって奥方の病気を悪くさせてしまい、深見新左衛門はその按摩を勘蔵に探さすが二度と深見家の前を通る事が無かった

12月20日の夜更けに按摩の笛の音が聞こえたので勘蔵に按摩を呼び寄せたが以前の按摩でなかったく鍼療法が出来ないので新五郎自信の療法をさせたが按摩が宗悦が見えぬ目をカッと見開いた姿に見えて大刀で抜き打ちに斬ったら按摩でなく奥方で・・・

乱心と言う事で深見の家は潰れてしまいお熊は生んだ女の子を抱いて親元の網打ち場に帰り、勘蔵は2歳になる新吉をつれて何処とも無く消えます

ここまでが「宗悦殺し」の大筋ですが「真景累ヶ淵」はここから噺が始まりこの登場人物が絡み合った噺ですから、この関係を理解すれば「真景累ヶ淵」に入りやすいし理解も早いと想います

今夏に公開される映画の「怪談」は「豊志賀の死」がストーリーだそうです

ここまで粗筋を書いてしまった良かったのかとも思っています(笑)

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2007年7月25日 (水)

古今亭志ん朝の「唐茄子屋政談」

19_7_25_1唐茄子が最初は何か分からなかったが噺の描写でおそらくカボチャじゃないかと想像していたが間違いが無かったです・・ 念のため(笑)

古今亭志ん朝師匠の人情噺は一時間近いのですがドラマを見るよりも江戸の情景や登場人物の顔までがリアルに見ているように描写されます

情けは人のためならず

若旦那の徳之助は吉原遊びが過ぎて、親の説教にも「お天道様と米の飯は着いて回る」と啖呵を切ってはみたものの・・・
引き取り手の女はもちろん駄目・・
太鼓持ちも知人も何日も居候をすると嫌な目で見るようになる
若旦那、何ともならなくなり日の暮れの吾妻橋の欄干に足を掛けようとして・・・
その時に助けてくれたのは若旦那の伯父さんで本所達磨横町で家主をしていて夫婦で若旦那が子供の頃から可愛がってくれていました

この伯父さんも江戸っ子の意気の良さで若旦那を家に連れて唐茄子売りで商売をさせます
若旦那の親父と違って伯父さんは若い頃は遊びをして、堅物でなく物わかりが良くって、けれども人を甘やかす事は無く強い心の持ち主です

若旦那  唐茄子売りになって天秤に唐茄子を担いで売り歩く事になって・・・
そこから・・・
落語はあまり筋を書いては聴いた時の楽しみが無くなります

もちろんハッピーエンドですから安心して聴く事が出来ます

志ん朝師匠の噺が生粋の江戸前言葉ですから「こんちくしょう!!」っと頻繁に出てきますが「こんちくしょう!!」が粋なんです
持って生まれた言葉ですから稽古で身に付く物と違って雰囲気、香り、艶、全てが自然の江戸前!!

志ん朝師匠の明るく艶があってスピーディな噺は江戸を今に再現します
たとえが悪いのですが文楽師匠などの噺は昔の江戸を想像させますが志ん生師匠の噺は江戸に今居る

古今亭志ん朝師匠の人情噺は残念ながら父親の古今亭志ん生ほど多くありません
志ん朝師匠の残したCDは残念ながら33枚しか無いのです
その中で人情噺は・・・
このブログで全てのCDについて書きます
完結はいつになるか分かりませんが・・・・

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2007年7月23日 (月)

古今亭志ん朝の「文七元結」

19_7_23_5上方落語は滑稽を得意として、江戸落語には人情噺があるとよく言われています
落語は面白可笑しくも落語ですが人情噺が無ければ片手落ちです

自分は古今亭志ん朝師匠と桂枝雀師匠を中心として三代目桂春団治師匠と桂米朝師匠の色気と安定を楽しみ、それらの巨星の周りに幾多の煌めく星達の噺家さんを楽しんでます

美濃と言う字を持ち、美しい良く透る声で生粋の江戸弁を使い、立ち上がる色気と艶の男前
芸のために好きな物も断って精進して虚空蔵菩薩を信じた古今亭志ん朝!!

古今亭志ん朝師匠の人情噺の中でも一番好きなのは「文七元結」です

本所達磨横町の左官の長兵衛は腕は立つが一寸した事で博打にのめり込み家の中は火の車で女房との喧嘩も絶えず娘のお久は長兵衛と懇意の吉原の佐野槌の女将に身売りに行こうとします
長兵衛は質屋から道具を請け出して賭場の借りを返したりするのに50両のお金をお久をカタに借りますが来年の大晦日までに返さないとお久は店に出される・・・
そんな大事な50両を長兵衛は吾妻橋で身を投げようとしている文七をを助けて・・・・

江戸っ子の男気の人情噺です
志ん朝師匠の言葉全てが生粋の粋な江戸弁です
江戸の情景が目に浮かびます

最後はハッピーエンドで嬉しい人情噺です
古今亭志ん朝師匠の噺の中で一二を争う素晴らしい噺です
古今亭志ん朝の「文七元結」を愛する人は多いでしょうね


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